1992年、パリ、ガリエラ宮殿にて初の回顧展を開催

1992年夏、ガリエラ宮殿でヴァン クリーフ&アーペルに捧げる最初の回顧展が開催されました。カタログの導入部のなかで、当時のメゾンのトップにいたジャック・アーペルは、展示された主要な作品をどのように収集したかを述べています。

「20年以上も前、私はヴァン クリーフ&アーペルの最も美しい作品を一同に集め始めました。それはコレクターのような、忍耐と情熱を必要とする作業でした。そして時の経過とともに、これらのジュエリーはヴァン クリーフ&アーペルのデザイナーやジュエラーの、昔も今も変わらぬ才能と優れた技術力を証明する貴重な証となりました。

今日、350もの作品で構成されるコレクションをご紹介できることを誇りに思います。これらのジュエリーが1920年代から今日までのヴァン クリーフ&アーペルのスタイル、すなわちクラシカルさと大胆さを核に持つスタイルの変遷を物語ってくれます。この宮殿の静寂と威厳、それでいて控えめな建築は、ヴァン クリーフ&アーペルのジュエリーを展示するのに理想的な空間でした。メゾンの作品は、この環境、すなわち時間という縛りや、逆説的にはファッションという縛りから解放され、1929年に私の先代たちが最も美しい作品を展示していた場所に本質的に適しているようです」

この展覧会のために、ガリエラと名付けたジュエリーアンサンブルが特別に制作されました。ここにはネックレスやイヤリング、ミステリーセット™ リングが含まれています。計1,717石のルビーと34石のマーキスカット ダイヤモンドが、壮大な構造の上でベルベットのようになめらかな輝きを放つ作品です。