植物の世界に新たな命を吹き込み、万物を生まれ変わらせる自然の力。メゾンはその不思議に魅了され、植物が持つ無限の形とニュアンスを再現し、軽やかなブーケや愛らしく野に咲く草花を作品にしてきました。まばゆいばかりの永遠の春の中で、ポピーがヒナギクと語り合い、鈴蘭が桜とふれあいます。ヴァンドーム広場のアトリエで、熟練の職人たちによってジュエリーへと姿を変える花々。ヴァン クリーフ＆アーペルは、その象徴的なサヴォアフェールをさまざまな分野に活かし、類まれなクリエーションに命を吹き込んでいます。例えば、1937年制作のピヴォワンヌ クリップ。ひとつは満開、もうひとつは半分閉じた、二輪のルビーの花をそれぞれ表現したダブル クリップです。メゾンが1933年に特許を取得したミステリーセットの熟練の技術によって、ベルベットのような花びらの質感が与えられています。

貴石やオーナメンタルストーンが花びらにセットされ、鮮やかに彩られたメゾンの花々。ローズ ド ノエル™ コレクション（1970年）とコスモス コレクション（1981年）では、マザーオブパール、コーラル、オニキスで花冠が表現されています。そして2003年に誕生したフリヴォル コレクションは、ミラーポリッシュという伝統的な技法によってゴールドの表面に光がなめらかに戯れ、高貴な花々がさらに輝きを放ちます。