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オートマタ フォンテーヌ オ ゾワゾー
- エクストラオーディナリー オブジェオートマタ フォンテーヌ オ ゾワゾー
オンデマンドで起動するアニメーションと、一日を通して動き続けるレトログラード時表示が、2つの場面を創りだします。台座の側面では、鳥の羽根がタイムスケールに沿って動いていきます。
オートマタを起動すると、約50秒間、優しさあふれる情景に命が吹き込まれます。そよ風に揺れるかのように水面がさざめき始め、睡蓮がゆっくりと花開くかたわらで、トンボが羽ばたき、ゆっくりと回転しながら飛び立ちます。水盤の縁にとまっていた2羽の鳥は目を覚まし、さえずりを奏でます。頭を上げ、羽を揺らして披露するのは求愛のダンス。関節まで再現された足で、驚くほどリアルなステップを踏みながら、2羽は距離を縮めていきます。ダンスが終わる頃、トンボは再び羽を休め、鳥たちは元の位置へと戻り、睡蓮はそっと花びらを閉じます。
極めてリアルな動きを見せる2羽の鳥は、イエローゴールドで形づくられ、鮮やかなカラーストーンで飾られています。
雄鳥の特徴は、アニメーションの間、開いては閉じる頭部の冠毛です。背にはラピスラズリがあしらわれています。胸にはブルーとパープルのサファイア、エメラルド、ガーネットがグラデーションを描き、翼にはサファイアが煌めきます。
雌鳥はターコイズの羽毛をまとい、その胸はパープルとピンクのサファイア、ガーネット、ルビーの優しい色合いで彩られています。翼にも、繊細なトーンに呼応するサファイアがあしらわれています。
翼のわずかな動き、まばたきや足の上げ下げなどのちょっとした動作が、極めて正確な機械技術によって支えられています。ひとつひとつの繊細な動きがこの魔法のような場面を創りだし、人の目を惹きつけます。
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オートマタの美しいフレームの役割を果たす水面は、アニメーションの間、波打ち続けています。
ダンスの始まりとともに飛び立つトンボは、その動きを再現するため、膨大な研究が費やされました。2組の羽はそれぞれが異なるリズムで動き、トンボが回転するにつれ、どの角度からも眺めることができます。
優美な睡蓮の花びらは、すべて手作業で成形され、エナメルが施されています。メカニズムがエレメントを動かすことができるよう、ひとつひとつが可能な限り軽量化されています。
睡蓮の葉もまた、特筆すべきオブジェです。1枚ごとに手で作られた葉には、ゴールドの彫刻技術と緻密な彩色技術を組み合わせたクロワゾネ ラッカーが施されています。
水盤とさまざまな構成要素。水面部のカルセドニー、ロッククリスタル、アルミニウム
睡蓮の葉のラッカー加工
トンボの細部。ホワイトゴールド、サファイア、ダイヤモンド、ホワイトゴールドで象眼したマザーオブパール、プリカジュール エナメル、スティールの構造
トンボの羽の細工
イエローゴールドとラッカーによる睡蓮の葉の装飾
花のメカニズム、イエローゴールド、ローズゴールド、カラーサファイア、半透明のエナメル
水盤をかたどった台座はウッドチェストで作られ、上部にエッグシェル マルケトリが施されています。日本では卵殻細工として知られるこの技法は、アールデコの時代に流行しました。ひとつひとつのエレメントを手作業で土台に嵌め込むという、極めて緻密な作業が求められます。さらに表面をなめらかに仕上げるため、約8枚のラッカーの層を必要とします。それぞれの層を長い時間をかけて乾燥させ、手作業でやすりがけを施しています。
台座の細部。ホワイトゴールド、イエローゴールド、植物性ラッカー、雌鶏の卵の殻のマルケトリ、エボニー、ガラス
台座部分の構造の組立
メゾンの歴史上かつてない作品のために、ヴァン クリーフ&アーペルは20のアトリエと卓越した職人に協力を呼びかけました。
鳥の動きを分類し、表現すること。その動きに合わせて細かく軽やかな翼とさざ波を創りだすこと。この挑戦には終わりがなく、設計から仕上げの最終段階に至るまで、絶えず探究を続ける作品となりました。
オートマタ フォンテーヌ オ ゾワゾーの鳥をクローズアップ撮影