オートマタの花が開く時、端整な翼を持つ生き物が姿を覗かせます。空想の庭に咲く花から始まる、オンデマンドのアニメーション。花びらが開くと、今まさに飛び立とうとするハチドリが現れます。次の瞬間、鼓動を打つように震えながらその翼を広げたのち、ハチドリは花冠の中心へ。花びらがそっと閉じていき、再び鳥を優しく包み込みます。この作品のために作曲された音楽が、この情景を引き立てています。

オートマタ レヴェリー ドゥ ベリリーヌが描く情景は、伝統的な最高の職人技によって創りだされています。ヴァン クリーフ＆アーペルが誇るハイジュエリーのサヴォアフェールによって命を与えられた鳥は、羽ばたくたび、ストーンの輝きで目を奪います。ハチドリの煌めく羽の色調を表現するため、宝石の選定にも細心の注意が払われています。最後の仕上げに、鳥のくちばしからブリオレットカットのモーヴサファイアを吊り下げ、一滴の雫のように揺らめかせました。その色は光の戯れによって繊細に変化します。

全体に彫刻が施された台座は、レッド ポーフィリーの2つのピースとラピスラズリのボウルで構成されています。ヴァン クリーフ＆アーペルの宝石鑑定家が厳選したストーンは、緻密なカットと研磨によって個性が引き出され、命を吹き込まれています。

最後に、オートマタの上部には繊細な花びらで構成された花冠が置かれています。その優しい色合いはラッカーの卓越した技術によるものです。36枚の花びらは、1枚ずつ、エアブラシを用いて何層にも着色され、どれもが同じ濃淡となるように、繊細なグラデーションが施されています。